エンゼルス大谷翔平投手(28)が超高速シンカー(ツーシーム)を習得するまでの物語が秀逸すぎると話題になっている。投球分析家「ピッチングニンジャ」として知られるロブ・フリードマン氏が米FOXスポーツ電子版で5日、そのいきさつを記事にまとめた。

大谷は3日のアストロズ戦で、夏場以降に投げるようになったシンカーで球速100マイル(約161キロ)超えを記録し話題を集めた。だがわずか数カ月前の6月、米老舗総合誌「TIME」のインタビュー動画で持ち球すべての握りを披露した際、大谷は「シンカーは?」と聞かれ「I don't have sinker.(シンカーは持っていない)」と虚をつかれて笑みを浮かべながら答えていた。

フリードマン氏はこのときの様子を「今はシンカーは持っていないが、まあ見ていてくれよ、と言っているようだった」と指摘。「マッドサイエンティストのオオタニは、実験室にこもりシンカーをあっという間に開発した」とした。

8月には鋭く落ちるシンカーを投げるようになっていたが、その頃はまだ球速が97マイル(約156キロ)。もう1つの転機が来たのは8月31日のヤンキース戦だった。大谷は、相手の抑え右腕ホームズに100マイルのシンカーを投げられた。フリードマン氏は、このときスコアボードの球速計を確認して思わずしかめっ面をした大谷の表情を面白い「変顔」として動画で投稿していた。だが今振り返ってみると「ふむ、100マイルのシンカーか。これを覚えて次の登板に投げないと」と考えている表情だったのかもしれないと同氏。大谷が100マイルのシンカーを投げたのは、まさにその次の登板だった。

【動画】大谷翔平の100マイルのシンカー>>