米テレビ局CBS電子版は7日(日本時間8日)、サイ・ヤング賞の行方を予想した。ア・リーグは本命視されていたバーランダー(アストロズ)とマクラナハン(レイズ)が負傷者リスト入り。エンゼルス大谷翔平投手(28)について「彼が勝ち取るケースが十分あるかもしれない」と評価し、混沌(こんとん)としてきた状況を報じた。

バーランダーは16勝3敗で防御率1位の1・84だが、152イニングを投げた時点でふくらはぎを痛め、負傷者リスト入りした。まもなく復帰予定だが「ワールドシリーズ制覇の野望があるため、トミー・ジョン手術明けの年に39歳の投手を個人賞のために追い込むことはしないだろう」と予想した。ベースボールリファレンス版のWAR(代替選手と比べての仮想勝利数)は4・7。

マクラナハンは11勝5敗で防御率は3位の2・20だが、左肩を痛めて負傷者リスト入り。イニング数は147回1/3にとどまっている。WARは3・9。

有力候補2人が戦線離脱しているため、新たに名前が挙がったのは13勝6敗、防御率は2位で2・13のシース(ホワイトソックス)だ。WARは5・4とトップに立つ。記事は他にマノア、ガウスマンのブルージェイズコンビやビーバーとマッケンジーのガーディアンズコンビ、バルデス(アストロズ)に言及し、最後に大谷の名前を挙げ、詳細に説明した。

大谷は「リーグ屈指のパワー打者だが、同時に(投手としては)ひどいチームながら11勝8敗の成績。労働量(投球回=136)はほとんどの候補を下回るが、防御率(2・58)で5位、WHIP(1イニングあたりの許走者数)で6位、奪三振率(12・0)で1位。WAR(4・6=投手のみ)はシースに次いで2位。彼が勝ち取るケースが十分にありえるかもしれない。今後のお楽しみ」と評された。

ナ・リーグは、断トツの190イニングを投げて防御率2位のアルカンタラ(マーリンズ)が本命視されている。