フィリーズのJ・T・リアルミュート捕手が、一気に3盗塁を成功。これで今季21盗塁とし、21本塁打と合わせてメジャー史上2人目の「シーズン20本塁打・20盗塁」を達成した捕手となった。MLB公式サイトが報じている。

捕手が「20-20」を達成したのは1999年に35本塁打・25盗塁をマークした殿堂入り捕手イバン・ロドリゲス以来。今季のリアルミュートは盗塁を21回試みてすべて成功しており、20盗塁以上で失敗なしは盗塁死が公式記録となってから(ア・リーグでは1920年、ナ・リーグでは1951年)では捕手として史上初となる。

なおリアルミュートは守備でもナショナルズの盗塁を2回阻む強肩を披露。今季26回の盗塁刺は両リーグトップだ。この万能ぶりにロブ・トムソン監督代行は「私は常々、彼をMVP候補にすべきだと言ってきた」と称賛。先発して6回を3安打無失点に抑えて6勝目(4敗)を挙げたベイリー・ファルター投手も「彼は最高の捕手だ。なんで彼相手に盗塁を試み続けるのか分からないよ」とたたえていた。