ダルビッシュ、そして日本人メジャーの2022年シーズンが終戦した。ナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦は23日(日本時間24日)、パドレスがフィリーズに競り負け、1勝4敗で24年ぶりのワールドシリーズ進出を逃した。先発ダルビッシュ有(36)は7回途中4安打2失点と勝利投手の権利を持って降板したが、8回に救援陣が逆転を許した。

雨が降りしきる悪条件の中、ダルビッシュが粘投した。3回に先制2ランを浴びたが、その後は追加点を許さず、1度は味方の逆転劇につなげた。だが、ダルビッシュを救援した元阪神スアレスが8回、ハーパーに逆転弾を浴びて力尽きた。「雨で球もぬれていた。スパイクに土がいっぱいついて踏ん張れなかった。でも、試合をつくることができたので、そこは良かったと思う」。先発の責任を果たしたダルビッシュは、うつむくことなく言った。

37歳となる来季は、6年契約の最終年。肉体的には「20歳代より若い」と言い切るほど、不安はない。今ポストシーズンではシャーザー(メッツ)らに投げ勝って2勝。「悔しいと同時に、自分たちはここまで来たんだという満足感もある」。手が届かなかった世界一リングへの挑戦は、まだ終わっていない。

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