メジャー通算193勝の左腕カート・シモンズ氏が13日、ペンシルベニア州アンブラーの自宅で死去した。93歳だった。

シモンズ氏は1947年にフィリーズに入団。50年には17勝を挙げて、リーグ優勝に大きく貢献した。同年のフ軍は平均年齢が26・4歳と若く「Whiz Kids(神童たち)」と呼ばれた。シモンズ氏は、同年の優勝メンバーで最後まで生き残っていた。

50年は朝鮮戦争が始まった。召集されたシモンズ氏は、ワールドシリーズを欠場。翌年も兵役のため全休した。

60年にカージナルスに移籍し、64年には自己最多の18勝を挙げた。同年、ワールドシリーズで2試合登板し、悲願の優勝を果たした。66年にカブス、67年にエンゼルスと移籍。通算569試合に登板し、193勝183敗、防御率3・54の成績を残した。