21年に34本塁打を放ったカージナルスのタイラー・オニール外野手(27)が、出身地のカナダ代表としてWBCに出場する意思を表明した。14日、複数の地元メディアが伝えた。前回大会に続いて2度目の出場となる。

オニールは本拠地ブッシュスタジアムで行われたイベント内の会見に出席し、WBC出場について「本当に楽しみ。普段とは違う感覚。選手が自国を代表してプレーすることは、野球、そして世界的に見ても素晴らしいことだと思う」と話した。

オニールは16年ドラフト3巡目(全体85位)でマリナーズから指名されプロ入りし、15年にプレミア12、17年にはWBCでカナダ代表入りした。17年7月にカージナルスに移籍し、18年にメジャーデビュー。20年から正左翼手に定着し、21年は打率2割8分6厘、34本塁打、80打点、OPS.912と成績を大きく伸ばした。昨季は故障の影響で96試合の出場にとどまり、打率2割2分8厘、14本塁打、58打点、OPS.700で終了。守備の名手としても知られ、20年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞している。

カナダ代表はアリゾナ州フェニックスで開催される1次ラウンドC組に属し、米国、メキシコ、コロンビア、英国と対戦する。20年にナ・リーグMVPを獲得したドジャースのフレディ・フリーマン内野手もすでに出場を表明している。

オニールの出場により、カージナルスからは計7選手がWBCに参加する。侍ジャパンに選ばれたラース・ヌートバー外野手に加え、米国代表には元巨人のマイルズ・マイコラス投手、アダム・ウェインライト投手、ノーラン・アレナド内野手、ポール・ゴールドシュミット内野手が選出。トミー・エドマン内野手は韓国代表として出場する。