レッドソックス吉田正尚外野手(29)は9日(日本時間10日)、敵地でのブレーブス戦に「2番左翼」で出場し、5打数無安打。連続安打試合は、ついに「16」でストップした。

絶好調の吉田でも、通算119勝のベテラン右腕モートンと初対戦は鬼門だった。150キロ超の速球に加え、メジャー屈指のカーブを自在に操る39歳の配球への対応に苦慮した。第1打席に156キロの内角速球で三飛で仕留められると、第2打席は空振り三振。4月30日以来、7試合、31打席ぶりとなる5月初の三振を喫した。週間MVPに選出された5月序盤は、前打席まで34スイングして空振りなし。だが、この打席では、3球連続カーブで空振り。完敗だった。

その一方で、吉田への注目度は高まる一方だ。MLB公式ホームページが長文の特集を組んだほか、試合前には、地元局「NESN」が、日本語も話せるチビっ子リポーターによる単独インタビューを企画。好きな食べ物を聞かれ、「すしとラーメン」と返答。ボストン名物のロブスターやクラムチャウダーの感想を「すごくおいしかったです」と笑顔で応じるなど、地元ファンにも浸透してきた。無安打だけでなく、三振や空振りが話題になるのも、強打者の証。開幕からわずか1カ月足らずで、吉田が早くも「全国区」になってきた。