ゴジラ以来の日本人ルーキー2発目満塁弾で、リーグ月間首位打者にも浮上した。レッドソックス吉田正尚外野手(30)が16日(日本時間17日)、敵地でのカブス戦に「5番左翼」でフル出場。今季11号は4月23日ブルワーズ戦以来のグランドスラムとなり、5打数3安打6打点の大活躍だった。シーズン節目の100安打にも到達し、打率3割1分7厘は9毛かわしてリーグ2位に浮上。チームも今月3度目の2ケタ得点で快勝し、ワイルドカード圏内まで2ゲーム差につけた。
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前日、30歳の誕生日に連続試合マルチ安打が「8」で途切れても、吉田は気持ちを切り替えていた。2-0の5回2死満塁で迎えた第3打席。前半戦で9勝を挙げ、球宴にも選出された先発左腕スティールに対し、カウント2-0から甘く入った89マイル(約143キロ)速球をバットに乗せた。右翼のカ軍鈴木がゆっくりと見送った打球は、弾丸ライナーでツタの絡まる名物フェンスを越えた。
「甘い球を1球で仕留めることができました」と、リードを6点に広げる今季2度目の満塁弾。前2打席の凡退から「ボール球を追っていた」と分析。ゾーンを絞ってひと振りで試合を決めた。
7回にも、1死一、二塁から右中間を破る三塁打で2打点を追加した。この日だけで自己最多2度目の6打点を稼ぎ、打点も節目の50打点に乗った。「昨日無安打だったんですけど、30歳を新しく迎えられたと思います」。試合後は、地元テレビ局のヒーローインタビューに呼ばれ、満面の笑みを浮かべた。
メジャー流にもなじんできた。8点リードの9回は、捕手バーンハートと対戦。時速40マイル(約64キロ)の山なりの超スローボールを軽いスイングで右前へ運び、今季8度目の「猛打賞」。4月8日タイガース戦では内野手マッキンストリーの前に一ゴロだったが、「(前回は)真面目にやり過ぎたので、今回は気楽にリラックスして迎えることができました」。違和感のある野手との対戦を楽しめるほど、ゆとりを持てるようになった。
7月は前日15日を除けば、8試合すべてマルチ安打。月間打率4割3分6厘はリーグ1位だ。7月はチームも9勝2敗と絶好調で、一気にワイルドカードも視界に捉えた。打率はリーグ1位のディアス(レイズ)まで6厘差で、100安打もリーグ5位タイの好成績。日本で首位打者2回のバットマンが、いつトップに立ったとしても、だれも驚きはしない。
◆吉田が記録 吉田が2度目の6打点をマーク。ESPNスタッツによると打点が公式記録となった1920年以降、球団では1シーズンに6打点を複数記録した3人目の新人となった。また、ボストン・グローブ紙のアレックス・スペイアー記者によると、デビューから81試合で36度のマルチ安打はジョニー・ペスキーに並ぶ球団最多記録。



