メッツ千賀滉大投手(30)が27日(日本時間28日)、今季最終先発となる本拠地マーリンズ戦に先発し、5回3安打2失点で8奪三振と好投。勝敗はつかなかったものの、日本人メジャー1年目としては、史上4人目となる年間200奪三振を達成した。規定投球回数にも到達し、来季以降はエース格としてメ軍の再建を担うことになる。

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千賀が8奪三振でシーズン202奪三振。日本人投手が1年目で200奪三振以上は、95年野茂(ドジャース=236個)、07年松坂(レッドソックス=201個)、12年ダルビッシュ(レンジャーズ=221個)に次いで4人目。1年目で規定投球回到達は野茂、吉井、松坂、黒田、ダルビッシュ、前田に次ぎ7人目になり、7人のうち防御率2点台は95年野茂(2・54)以来2人目。防御率はリーグ2位をキープし、このまま2位で終えれば1年目に限らず95年野茂、20年ダルビッシュに並ぶ日本人最高順位となる。

<1年目に200奪三振を記録した日本人投手VTR>

◆ドジャース野茂 95年5月2日のジャイアンツ戦でデビュー。トルネード投法とフォークを武器にリーグ最多236三振を奪った。6月2日メッツ戦で初勝利、同14日パイレーツ戦で球団新人記録の16三振。球宴では先発で2回無失点、3三振。日本人初の新人王。

◆レンジャーズ・ダルビッシュ 12年4月9日のマリナーズ戦でデビューし初登板初勝利。同24日のヤンキース戦では黒田と投げ合い10三振を奪って初の2桁奪三振。この年は計8度の2桁三振を記録した。1年目の日本投手最多16勝。球宴初選出、新人王投票3位。

◆レッドソックス松坂 07年4月5日ロイヤルズ戦で初登板し7回1失点、10奪三振で初勝利。5月14日タイガース戦で初完投勝利。1年目で地区優勝しロッキーズとのワールドシリーズ(WS)第3戦では日本人初のWS勝利投手となるなど世界一に貢献した。