フィリーズのブライス・ハーパー選手が退場時に放り投げたヘルメットが、10歳の少年にとって思いがけないプレゼントとなった。
この日「3番一塁」で出場したハーパーは、3回の打席で相手投手の6球目をバットを止めて見送った。だが、三塁塁審がハーフスイングを取り、ハーパーはこれでアウトに。激高したハーパーはヘルメットを脱ぐと三塁へ向かって猛烈に異議を唱え、退場を告げられた。ハーパーはさらにヒートアップし、三塁塁審に詰め寄り、激しく抗議。最後はロブ・トムソン監督に引き離され、ダグアウトへ戻る際にヘルメットをスタンドに放り投げた。
スーパースターのヘルメットとあって、スタンドの通路では大人たちが我先にと手を伸ばし、カオスな状況となったが、最終的に小学生のヘイデン・ドーフマンくんの手に。父親が「子どもにやってくれ」と言ったのをきっかけに、ヘイデンくんがもらうことになった。
ハーパーはその後、“記念”のヘルメットにサイン。「Philly Philly!」などのメッセージとともに、「神にとって不可能なことはひとつもない」という意味の聖書の一節を書き込んでヘイデンくんにプレゼントした。ハーパーは「もう必要ないからヘルメットをスタンドに投げたんだ。あの子にサインしてあげたら、ものすごく喜んでいたよ」とコメント。今のところは“ヘルメットなし”の状態だが「新しいのが手に入るからね」と、冗談を飛ばした。(AP)