外野手の補強を考えているヤンキースは、カブスからフリーエージェント(FA)となったコディ・ベリンジャー中堅手の獲得を狙っているようだ。だが、ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマン記者によれば、内部では同選手に対し不安の声が上がっているという。

近年、けがに苦しめられてきたベリンジャーだが、今季は打率3割7厘という自己最高を記録。右打者に偏りがちなヤンキースにおいて、左打者のベリンジャーが加入すればバランスもとれると思われ、ヘイマン記者も、中堅手としてヤンキースに完璧にフィットするように思えるとコメントしている。

だが、ヤンキースの関係者は、ベリンジャーのハードヒット率(打球速度が約152・9キロを超える確率)に不安を感じているようだ。2017年にはリーグトップ6%に含まれるハードヒット率45・7%を誇っていたベリンジャーだが、近年は低下が見られ、今季は31・4%とリーグ下位10%の数字。ヘイマン氏はこうしたデータが不利に働いているとの可能性を指摘した。