来季の所属が注目される大谷翔平投手(29=エンゼルスFA)をめぐり、移籍先候補として挙がるドジャースの地元ロサンゼルスと、ブルージェイズの地元トロントのテレビ番組で舌戦が勃発した。

きっかけは、6日(日本時間7日)にロサンゼルスで放送された「スポーツネットLA」で、元ドジャース内野手のジェリー・ヘアストン・ジュニア氏(47)の発言だった。「カナダは寒い、2つの国歌を聴かないといけない、税金が高い」などとブ軍移籍をやゆした。

すると、7日(同8日)になって、トロントの伝統的なモーニングショー番組「ブレックファースト・テレビジョン」で司会のシド・シーセイロ氏が反論を繰り広げた。

論点(1) ヘアストン氏「(トロントはカナダなので試合前に米国国歌と合わせて)2つの国歌を聴かないといけない」

シーセイロ氏「2つの国歌を聴くのは素晴らしい。なぜなら、米国の国歌を聴くことができて、もっと良い国歌を聴くことができるからだ」

論点(2) ヘアストン氏「税金が大谷を押しつぶす」

シーセイロ氏「カナダにも税金があるが、カリフォルニアは米国で5番目に税金が高い」

論点(3) ヘアストン氏「カナダは寒すぎる」

シーセイロ氏「少し寒いが、カリフォルニアでも雪が降ることはある。地震が起こることもある」

論点(4) ヘアストン氏「美しいニューポートビーチの自宅からドジャースタジアムまで通勤できる」

シーセイロ氏「世界で最もひどい交通渋滞はロサンゼルスにある。たとえ10キロの距離でも、毎日仕事に通うのに8時間かかるだろう」

論点(5)ヘアストン氏「毎年ポストシーズンでプレーするチャンスがあり、ワールドシリーズで勝つことができる。複数のリングを手に入れることができるかもしれない」

シーセイロ氏「1992年以降、ワールドシリーズ優勝はどちらが多いか知っているのか(ブルージェイズは2度。ドジャースは1度)」

シーセイロ氏はさらに「プライバシーもある。ドーム付きの制御された環境(本拠地ロジャーズセンター)を提供する。改装されていて、(年俸は)6億ドル(約900億円)もらえると聞いている」と付け加えた。