韓国プロ野球のキウムからポスティングシステムでのメジャー移籍を目指していた李政厚(イ・ジョンフ)外野手(25)が、ジャイアンツと6年総額1億1300万ドル(約164億円)で契約合意したと12日、米紙ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマン記者が伝えた。4年目の27年シーズン終了後にオプトアウトできる権利が付くという。

元中日の李鍾範氏を父に持ち名古屋生まれの李政厚は、16年ドラフトでネクセン(現キウム)から指名され入団。翌17年にデビューして打率3割2分4厘を記録し、新人王に選出された。21年には打率3割6分をマークし、韓国プロ野球史上初めて親子で首位打者のタイトルを獲得。22年は打率3割4分9厘、23本塁打、113打点で2年連続の首位打者と、自身初の打点王とMVPに輝いた。今季は7月に左足首の靱帯(じんたい)を損傷して手術を受け、10月の本拠地最終戦で代打で復帰するまで長期離脱していた。なお、韓国代表として19年プレミア12、21年東京五輪、23年WBCに出場している。

李政厚は今月上旬にポスティング手続きを完了させ、交渉期間は来年1月3日までとなっていた。ジャイアンツの他にはヤンキース、メッツ、パドレスなどが移籍候補に挙がっていた。