ヤンキースの地元メディアSNYは23日、ドジャースと12年総額3億2500万ドル(約455億円)で合意した山本由伸投手について、ヤンキースが獲り逃した原因は、ゲリット・コールと投手史上最高額で結んだ9年総額3億2400万ドルを超える額を提示しなかったことだと指摘した。

ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマン記者によると、ヤンキースとして10年総額3億ドル(推定)は適切な金額であり、コールを超える契約は誰とも結ぶべきではないと考えていたという。

また、同じSNYのアンディ・マルティノ記者も、ヤンキースはドジャースとメッツとの入札合戦に乗る気はなかったと報じた。

コールは2020年シーズンを前に29歳でヤンキースと9年契約。今の山本より4歳年上で、当時でメジャー歴7年だった。

一方、山本はまだメジャーでは一球も投げていないが、NPBでMVPを3度受賞するなど実績を積み、今オフのFA市場でトップクラスの先発投手と評価されていた。

ヤンキースはフアン・ソトとのトレードでマイケル・キング投手らを放出し、投手の駒不足に陥っている。山本を獲得できなかったことで、ターゲットを他に絞ることになった。