【ピオリア(米アリゾナ州)11日(日本時間12日)=四竈衛】メジャー1年目のパドレス松井裕樹投手(28)が、キャンプ初日の会見で秀逸な「語学力」を披露した。滑らかな英語だけでなく、スペイン語も交えてあいさつ&自己紹介。オープン戦ではシビアなクローザー争いが待ち受ける一方、チーム内のコミュニケーションでは上々のスタートを切った。

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「Hello,everyone(皆さん、こんにちは)」で始まった松井の英語のあいさつは、発音、表現法とも上級レベルだった。しかも、時折、スペイン語も挟みながらも、カンニングペーパーなしで約2分近く、よどむことなく言葉をつないだ。

各関係者、家族、古巣楽天などへ感謝の思いを表し、最後は地元サンディエゴのファンへ「ベストを尽くすこと」を約束。韓国メディアからの質問には、韓国語のフレーズも挟み、4カ国語対応を見せた。「サンキュー ベリーマッチ」と「ムーチョス グラシアス」と2カ国語のお礼で締めくくった。

事前に用意した秀逸なスピーチは、長年の勉強のたまものだった。「コロナ(禍)のあたりからちょこちょこと」とオンライン主体の英語レッスンを開始。「シーズンオフに結構やって、シーズン中は忙しいので…。緊張しました」。サンディエゴといえば、メキシコとの国境が近く、ラテン系移民が多い土地柄。英語の家庭教師とも話し合い、スペイン語を盛り込むことになった。この日のスピーチは暗記バージョン。「普通の英語は聞くよりも言葉が出てこないので。たくさん聞いて勉強したいですね」と、盛んな向学心をのぞかせた。

語学だけでなく、昨年3月のWBC当時、苦労したメジャー球への対応にも時間を費やしてきた。メッツ千賀からは、メジャーの一流投手でも常に球に触れているとの助言を受けた。「オフから肌身離さず球を触ることを大事にして、自分の体が嫌がらないように、脳とかをアジャストできるんだぞ、というのを思いながらしっかり触っていく」と、地道な努力で克服する意思を明かした。

キャンプ初日は、「言葉では表せないくらいの存在」と言うダルビッシュと同組で、遠投、投内連係などのメニューをこなした。「昨年とは違う場所にいると、自分の状態は理解しています」。背番号「1」を付けた松井は、最後に日本語で力強い決意を口にした。