【グレンデール(米アリゾナ州)10日(日本時間11日)=四竈衛】DeNAからFAとなっているトレバー・バウアー投手(33)が10日(日本時間11日)、トラベリング・チーム「アジアン・ブリーズ」の一員として、ドジャース傘下マイナーとの練習試合に登板。3回2安打無失点1四球4奪三振と好投し、最速98・9マイル(約159・2キロ)をマークするなど、健在ぶりを披露した。

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◆記者の目 久しぶりの実戦登板で、最速159キロを計測したバウアーの能力は、いまさら説明する必要もないだろう。球のキレ、制球だけでなく、相手を見下ろしたような度胸、投球術が、依然としてメジャー最高レベルであることは間違いない。

ただ、現時点でメジャー各球団が獲得に動く可能性は極めて低い。司法上、女性への暴力問題は立件されず無実が確定したとはいえ、世間的なマイナスイメージは払拭されていない。いかに能力が傑出していても、どのチームもクラブハウス内の調和を考慮する球団が多く、動向調査は進めても、現実的にオファーを出す米球団は皆無と言っていい。

バウアーや代理人は当面、米国残留を最優先に、各方面と折衝を続けるものと見られる。だが、今オフFAとなった左腕スネル、モンゴメリーら有力先発陣の契約がまとまっていない状況で、あえて「問題児」扱いのバウアーに触手を伸ばす球団はおそらくない。

最有力視されるDeNA復帰を含めて、最終的にはバウアー自身の決断次第。マイナーの試合にもかかわらず、この日の練習試合には多くのファンが観戦に駆け付けた。国や場所を問わず、ずぬけた才能を持つバウアーが、マウンドに立つ姿を待ち望んでいるファンは数多い。【MLB担当=四竈衛】