カブス鈴木誠也外野手(30)が、ドジャース・ミラーが投じた真ん中高めの97・2マイル(約156キロ)のツーシームを逆方向の右中間席にたたき込んだ。8月27日のパイレーツ戦以来の1発で、2年連続20本塁打を達成。日本人選手では松井秀喜、大谷に次いで3人目で、右打者では日本人初だった。「いいピッチャーから打てたので、良かったのかなと思います」とかみしめた。

1回はベンチから大谷の先頭打者弾を見届け、3回の2打席目に打ち返した。10日の試合後に大谷について「すごいの一言です。ファンのみなさんが思ってるのと同じように、全選手が思ってると思います」と称賛。「僕はベンチから見て、勉強させてもらっています」と話したが、史上初の「50-50」を視野に入れる同学年の大谷の姿からも学び、大谷の目の前で放物線を描いた。

豪快なアーチの裏で、さりげない気づかいに周囲の心が温まった。1回2死二、三塁、二飛に凡退したホーナーが一塁ベース付近でヘルメットをたたきつけ、グラウンドに転がった。両チームが攻守交代する中、鈴木が一塁ベンチから飛び出し、グラウンドへ。誰も触れず、転がったままのヘルメットを取って、ベンチに戻した。視野が広く、心配りができる男の“神対応”だった。

打席ではあきらめない姿勢を先頭で示し、打線は最大4点差を1度は追いついたが、自身の盗塁死が流れを切ったことを責めた。2点差の9回1死一、二塁、二塁走者で三盗に失敗。「ああいうボーンヘッドはなくさないと流れが変わってしまうので、反省しないといけないです」と話した。ナ・リーグ西地区首位のドジャースに勝ち越したが、ワイルドカード圏内への差は5ゲームに開いた。逆転進出に向け、負けられない戦いが続く。【久保賢吾】

▼鈴木が20号。大リーグ移籍後の本塁打は22年14本、23年20本、24年20本となり、2年続けて20号に到達した。2年連続で20本塁打をマークした日本選手は04~05、09~10年松井秀、21~24年大谷に次ぎ3人目で、右打者では初めて。

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