【サンフランシスコ(米カリフォルニア州)13日(日本時間14日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が1発で流れを変えた。敵地でのジャイアンツ戦に「1番DH」で出場し、5打数3安打。劣勢の展開から3回に49号ソロ本塁打を放ち、反撃ののろしを上げた。この日は3得点で昨季マークした自己最多134得点に並び、2年連続50号到達に王手をかけた。大谷の一撃から火がついた打線は先発全員安打となる17安打12得点で大勝。優勝マジックを11とした。
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そう簡単には来ない「ミートボール」を逃さなかった。大谷は1ー4の3回、右腕ウェブのど真ん中に入ってきたツーシームを捉えた。白球を打ち砕く音が響き、打球はバックスクリーンへ一直線。49号本塁打は今季最長454フィート(約138メートル)の特大弾となった。試合後、ラジオ局のインタビューで「もっともっと、ホームランは数がまず大事ですけど、飛距離も持ち味の1つだと思うので、塗り替えられるように頑張りたい」とコメント。常に上を目指す勇ましさを示した。
シーズン終盤の9月、強打者の大谷に対する攻めは厳しくなる。「ミートボール」と呼ばれる、ど真ん中のゾーンに入ってくる絶好球は少ない。特に速球系は稀だ。実際に開幕から8月までで全コースに対して平均9・4%だった速球のミートボール率は今月5・3%に減っていた。前日は2敬遠を含む3四球。必然的に勝負を避けられる場面が多くなる中、好球必打は決して簡単ではない。49号の特大アーチは、レアな失投を逃さず、確実に仕留める集中力のたまものだった。
第3打席では外角高めの直球を見逃し、三振に倒れた。球審の判定に不服そうな様子だったが、裏を返せば気持ちが高揚している証しでもある。3回の1発はもちろん、その気迫に後押しされるように打線が奮起し、17安打13得点で大勝。大谷は「ビハインドだったので、まだまだここからいけるよって。みんなそう思っていましたし、そこからこの点差になるまで、打線がいい攻めを続けていた」とコメント。前日のサヨナラ負けから一転、先発全員安打で息を吹き返した。
この日、大谷は本塁打だけでなく3安打3得点。連続出塁を18試合に伸ばし、今季134得点は昨季の自己最多に並んだ。勝利の余韻が残る試合後のインタビューで言った。「1番を打っている以上、打点以上に大事だと思っているので、ムーキー(ベッツ)の調子も最近素晴らしいですし、少しでもつなげば得点になる確率が上がってくる。なんとかまずは出塁を第一に考えていきたい」。シーズンは残り14試合。負けられない戦いが続く中、勝負強さと集中力が光った。
▼大谷が3得点を記録し、今季134得点。大谷自身が昨年マークした日本人大リーガーのシーズン最多記録に並んだ。



