【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)28日(日本時間29日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が7回途中4失点でワールドシリーズ(WS)初黒星を喫した。ブルージェイズとの第4戦に「1番DH兼投手」で出場し、6回0/3を投げ、6安打4失点。ブ軍の主砲ウラジーミル・ゲレロ内野手(26)に逆転2ランを浴び、打者では3打数無安打。救援陣も踏ん張れず、シリーズは2勝2敗のタイとなった。ド軍の連覇達成は本拠地ではなくなり、最短でも敵地カナダ・トロントでの第6戦となった。状況次第で、大谷はリリーフ待機する考えを明かした。
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大谷が踏ん張りきれなかった。すでに90球に到達していた7回、3球で単打と二塁打を浴び、無死二、三塁のピンチ。ここで交代を告げられた。前夜、総力戦で救援陣を酷使していただけに「先発投手としては、最低でも6回、今日はもちろん7回まで投げ切れれば一番良かったですけど、そこができなかったのが悔やまれるところ」。無念の表情を浮かべながら、マウンドを降りた。
投球イニングを重ね、汗をしたたらせ、肩で息をしていた。試合開始時点で気温は29・4度と、10月下旬にしては異例の暑さだった。前日は延長18回、6時間39分の激戦に打者でフル出場。11回に右足がけいれんするアクシデントもあった。球場を後にしたのは、午前0時30分を過ぎていた。「(午前)2時くらいにベッドには行きました。それなりに睡眠は取れましたし、昨日は長い試合でしたけど、なるべく寝られるようには努めました」。この日までに状態を整えるため、ベストを尽くした。
2本塁打、2二塁打、4敬遠と1四球で9打席連続で出塁した翌日に、予定通り二刀流で出場したこと自体、超人的なエネルギーだが、本調子とはいかなかった。好調時は100マイル(約161キロ)を連発する直球の最速は99マイル(約159キロ)。「昨日の試合がどうのこうの、特に言うつもりはないですけど、単純に自分の技術的な動きがブルペンの時から良くなかった」。3回1死一塁から、高めに浮いたスイーパーを2番ゲレロに左中間へ運ばれた。逆転2ランを許し、「スポット(投げた位置)が良くなかった。明らかな失投ではあるので、悔やまれる1球だった」。6回まで粘ったが、制球を乱し、球数がかさむ場面もあった。
打者でも3打数無安打に封じられ、打線がつながらなかった。シリーズ2勝2敗のタイとされ、本拠地での連覇達成はなくなった。「いいことも悪いことも切り替えて、まずは明日の1試合に集中したい」。今後は状況に応じて、リリーフで起用される可能性もある。「もちろん全試合に必要であれば準備したいですし、昨日みたいな延長戦に入って、なかなか決まらない試合もあると思うので、いつでも行けるように準備はしたい」と、全力でチームに貢献する覚悟を示した。
◆大谷の救援登板 日本ハム時代の公式戦では13年に2試合、16年に1試合、16年のCSで1試合登板。大リーグ移籍後は公式戦、ポストシーズンを含め救援登板の経験はない。国際大会では23年WBCの米国との決勝戦で9回から登板した1度だけ。ベッツを二ゴロ併殺打、トラウトを空振り三振に抑えて優勝に貢献した。



