ドジャース大谷翔平投手(31)が4度目のMVPも満票で輝いた。全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票で決まる今季の最優秀選手(MVP)が13日(日本時間14日)に発表され、30人の記者全員が1位票で大谷を選出した。通算4度目の選出は、歴代最多762本塁打を放ったバリー・ボンズの7度に次いで単独2位。3年連続の受賞はボンズが01~04年に4年連続で受賞して以来2人目で、両リーグで複数回の受賞は史上初となった。BBWAAの電話会見では、現在の生活、来年3月のWBCなど今後の展望を語った。
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大谷は穏やかな表情で、感謝の言葉を繰り返した。3年連続、4度目のMVP。満場一致の1位票で選出され、個人の選手として最高の栄誉を得た。それでもインタビューで真っ先に口にしたのは、ワールドシリーズを2連覇したチームへの思いだった。
「ワールドシリーズで勝ったのが一番自分の中で素晴らしい出来事だったと思いますし、最後の締めくくりとして、MVPを取れたことは大きなことなので、全ての人に感謝したい」
両リーグで複数回のMVP獲得は史上初の快挙となった。2度の右肘手術から復活し、メジャー8年目で初めて投打の二刀流としてポストシーズン進出に貢献した。「僕がもし引退した先に振り返った時に、素晴らしい年だったよなって思う1つの年になるのかなと。ドジャースのファンの人たち、チームメート、全ての人たちにとって素晴らしい1年だったと思います」。1人の力で得られる栄誉ではなく、全員のサポートがあってこそ。恩返しのMVPとなった。
もちろん、壮大な挑戦の道にはまだ先がある。3連覇へ「難しいことだなっていうのは十分理解してますけど、勝った今だから、しっかりとまた新たな目標を立てて進んでいくのがチームとして大事。難しいことですけど、そこにチャレンジしていくっていうのが、今のドジャースとしてのみんなの意志かなと思います」と、常勝軍団の中心選手として強い意気込みを語った。そのためには投手大谷の活躍が不可欠であることも自覚している。「先発ピッチャーとしてしっかりとまず、1年間(ローテーションを)回るのが目標ではあるので」と、投手としての完全復活を見据えた。
4月に長女が誕生し、新たな家族が増えて臨んだシーズンでワールドシリーズ連覇と3年連続MVPに輝き、有終の美を飾った。「生活リズムは当然変わるとは思いますけど、家族のサポートもあって、極力グラウンドで集中できる環境もあり、その中で生活していくっていう感じではあったので。そこは本当に周りの人のサポートにすごく感謝してます」。真美子夫人と愛犬デコピンを挟んで、代理人のネズ・バレロ氏や関係者とともに歓喜の瞬間を迎えた。笑顔いっぱいの姿が、充実した1年間を物語っていた。【斎藤庸裕】
○…大谷はMVP受賞後の電話インタビューで、来年3月開催のWBC参戦について言及した。「WBCに関しては、まだ球団を通してっていうか、個人間ではちょっとやりとりができないので。球団と、どうなるかをまず連絡を待っているっていう、みんなそういう段階かなと思うので。これから先、決まっていくことなのかなと思っています」と慎重な姿勢を示した。11日の時点でド軍のゴームズGMは、前回大会に出場した大谷、山本由伸投手(27)、佐々木朗希投手(24)らのWBC参加について「まだ話し合っていない」と明確な方針を示さなかった。



