【トロント(カナダ・オンタリオ州)7日(日本時間8日)=斎藤庸裕】ドジャース山本由伸投手(27)が、今季2勝目を挙げた。昨季ワールドシリーズ(WS)で激突したライバルを相手に、6回0/3を投げ、5安打1失点。97球、6奪三振で安定感のあるピッチングを披露した。「1番DH」で出場した大谷翔平投手(31)は、3回に先制V打で援護。昨季から続く連続出塁を42試合とした。ブルージェイズ岡本和真内野手(29)は4打数1安打。7回無死、山本から右中間への二塁打を放った。

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語り継がれる伝説を生んだ地に、山本が舞い戻ってきた。胴上げ投手となった、あの時と同じ場所。思い出はフラッシュバックしたのか-。「いや、今日は今日で集中できていたと思いますし、登板だったので」。マウンドに上がれば、過去の記憶を呼び起こすことはない。「いい打者が並んでいる打線。必死に投げました」。捕手のミットをめがけて全力で腕を振った。

昨季のワールドシリーズで第6戦に先発し、第7戦は中0日の連投でリリーフ登板した。2連覇を果たし、歓喜の輪の中心で涙があふれ出たフィールド。あれから約5カ月、もう気持ちは切り替わっている。「どんどん調子ももっとステップアップするように良くなっていくと思うので、変わらず、1日ずつ、1週間ずつしっかり練習していきたい」。向上心が絶えないメンタリティと頑丈なフィジカルは、メジャーリーグの世界観も変えてきている。

178センチで、他選手と比べて体格では劣る。前年のポストシーズンでは2度完投し、WSで連投。今年は3月上旬からWBCに出場し、2年連続で開幕投手も務めた。個人トレーナー矢田修氏との独特な調整法は注目度が増し、同僚のベッツは今季からジャベリックスロー(やり投げ)を導入。ロバーツ監督は「故障者がかなり多く、西洋のスポーツ界が(体作りで)成功しているとは思わない。準備の仕方はさまざまだが、何をやっているのかとか、その理由とか、ヨシ(山本)に聞いて自分に合うかを考えるべき」と熱弁した。

この日は6回0/3で降板したが、当然のように7回のマウンドに上がった。中4日で回る先発と中継ぎの分業制が定着する時代とは逆行し、中5日で長いイニングを任される。同監督は「リリーフ陣の負荷もあって、先発にもう少し長く投げてもらう方向に戻ってきている。それも変化の1つ」とした。年間で約30~31試合、各登板で効率よく投げられれば、投球回200イニングも見えてくる。山本は「とにかく集中していくことが、その数字に届くことにつながるかなと思います」と言った。中4日で投げ続けても困難な大台。だが、型破りの男は再び、常識を覆すかもしれない。

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