【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)29日(日本時間30日)=斎藤庸裕】ドジャース打線で鍵を握る“2番問題”が浮き彫りになった。得点力不足で、マーリンズを相手に2連敗。「1番DH」で出場した大谷翔平投手(31)は2打数無安打。1敬遠を含む3四球で出塁したが、打線がつながらなかった。「2番一塁」のフレディ・フリーマン内野手(36)は5打数無安打。9回1死二、三塁から大谷の敬遠で満塁となった直後、フリーマンは二ゴロ併殺で同点の絶好機を逃し、試合終了となった。
トップバッター大谷の打撃力を最大限に生かし、完全復調につなげるには、2番打者の状態も無関係ではない。今季は新加入の左打者カイル・タッカー外野手(29)が開幕から2番を任されたが、打率2割3分8厘で本来の打撃ができなかった。23日のジャイアンツ戦から代役で起用されたフリーマンは、22日まで打率2割9分9厘だったが、2番に固定されて以降は7試合で打率1割3分8厘。「シーズンの中でそういう時はある。今は感覚を探っている」と現状を分析した。
不調の時期が偶然、重なったのかもしれない。一方で、2番打者の好不調は少なからず大谷の打撃とも相関関係がある。昨季はムーキー・ベッツ内野手(33)が2番に起用されていたが、7月中旬前後から絶不調に陥った。すると、大谷はより厳しい攻めで警戒され、勝負を避けられる場面が増加。7月は9本塁打をマークしたが、打率は2割4厘に沈んだ。ベッツが8月から9月にかけて調子を上げると大谷も呼応するように、2カ月間で打率3割9厘、17本塁打を放った。
2番打者が好調なら、大谷との勝負を避ける訳にはいかない。必然的に甘い球も多くなり、好循環が生まれる。この日は2番フリーマンが大ブレーキで上位打線が機能しなかった。ロバーツ監督は「全体としてシーズン序盤のようなスイングができていない。かみ合っていないし、必要な場面でヒットが出ない」と嘆いた。今3連戦の1試合平均は2・7得点。大谷を軸に、強力打線の得点効率を最大化するには、「鬼門」の2番問題もクリアにする必要がある。



