<カブス3-1ドジャース>◇27日(日本時間28日)◇リグリーフィールド

 【シカゴ(米イリノイ州)27日(日本時間28日)=四竈衛、佐藤直子通信員】カブス福留孝介外野手(31)が、ドジャース黒田博樹投手(33)とのメジャー初対決で快勝した。3打席で1安打1四球。黒田降板後の第4打席には左翼線へダメ押し適時二塁打も放ち打率を3割台に戻した。黒田は1-0リードの7回裏1死一、三塁で降板。後続が逆転され、敗戦投手(2勝4敗)となった。

 福留は「楽しかったです。これまで数多く対戦してきた投手とアメリカで戦えるということが、僕の中ではすごく楽しかった」と喜んだ。日本での対戦打率は3割3分だったが、抑えられた印象が強かったという。「追い込まれたら簡単に打てる投手じゃない。有利なカウントから打ちにいかないと勝負にならない」。

 初球から積極的に振った。第2打席、初球ストレートを中前にはじき返して3試合ぶりの安打。黒田との対決が福留の復調を促したのか、7回、黒田降板後に1点勝ち越し、なお2死一、三塁の好機には、左翼線適時二塁打を放った。

 バットが合わずに悩んでいる。ヒューストンでは松井稼頭央に相談した。グリップを紙ヤスリで削ってもみた。試行錯誤の中の2安打は自信となったはずだ。

 福留のバブルヘッド人形が配布されたこの日、4時間以上も並んだファンがいた。そんなファンの心に福留という存在は一段と深く刻み込まれたはずだ。