【フォートローダーデール(米フロリダ州)17日(日本時間18日)=四竈衛】オリオールズ上原浩治投手(33)の公式戦デビューが、4月8日、開幕第2戦のヤンキース戦(ボルティモア)に決まった。デーブ・トレンブリー監督(57)が明かしたもので、メジャーでまだオープン戦すら実戦登板のない「新人」を2番手に起用する。早期登板日決定、マイペース調整許可と、上原はメジャー1年目にして早くも異例ずくめの立場となった。

 練習後、全スタッフが引き揚げたダッグアウトで、トレンブリー監督は上機嫌に言った。「開幕はガスリーで次が上原。彼は日本のオールスター選手でサイ・ヤング賞(沢村賞)も取った選手。何をすべきか知っている選手じゃないか」。4月8日、地元ボルティモアでヤンキースを迎え撃つ開幕2戦目を、上原に託すことを明言した。上原が対戦を心待ちにしていた松井秀喜といきなり対戦するチャンスを得た。

 この日はキャンプイン3日目で、上原は前日17日にブルペンで47球の投球を初披露したばかり。オープン戦どころかフリー打撃にすら登板していなくても、同監督は「上原2番手」を決断していた。「オフの間にずっと考えていたんだ」。開幕2戦目から逆算してオープン戦の登板日も決定。27日のマーリンズ戦を皮切りに、腕試しとなる3月4日のWBCドミニカ共和国代表戦以降、すべて中4日で実戦に登板させる方針を固めた。

 しかも、オープン戦が雨天中止となっても、上原の日程は基本的に変更しない考えも明かした。「彼がやりやすいようにするだけで変えたくないね」。降雨の場合は、ブルペン投球やフリー打撃などで補足。WBC米国代表に正式決定したエースのガスリーがチームに復帰しても、上原の登板日を動かす予定はない。

 上原にしても、気構えはできていた。この日はノースローで守備練習、ランニングなどに終始。オープン戦についても「シート打撃の感覚。日本の時から結果を騒ぐのはマスコミですから。申し訳ないですが、相手も関係ないです」と笑った。実戦で1球も投げずとも、早くも上原は完全に主力の立場になっていた。