エンゼルス松井秀喜外野手(35)が10日、故郷石川・能美市の「松井秀喜ベースボールミュージアム」入館者55万人達成イベントに参加し、直接対決を希望したイチロー外野手(36)の所属するマリナーズ戦では、熱戦での勝利を誓った。

 プライベートの質問にはきりきり舞いさせられた松井だが、野球の話では力強かった。「松井選手にとって本塁打とは」という質問を受けると「ホームランはバッターにとって最高のもの。いろんなタイプの選手がいますけど、僕は運良く(本塁打を)打てるチャンスのあるバッター。常に心のどこかで目標としているというのがホームラン」と話した。

 左手首骨折や、左右両ひざの手術で、本塁打は06年からの3年間でわずか42本。特に外角球に対し飛距離が出ないため、当てただけの単打でさばいていたこともあった。だが09年はDHに固定され体調が安定。28本を放った。今季は「(マ軍と)同じ地区で対戦も増えますから、良い勝負ができればいい。マリナーズもチーム力が上がっている。良い試合をして、でも自分たちが勝ちたいと思います」。豪快なアーチでのマ軍戦勝利を断言した。