<ロイヤルズ2-1インディアンス>◇24日(日本時間25日)◇カウフマンスタジアム

 ロイヤルズ青木宣親外野手(32)が熱戦に決着をつけた。午後11時半を回った延長14回1死二塁。ブルワーズ時代の同僚だった剛腕アクスフォードに対し「真っすぐ1本に絞った。カーブが来たらしょうがない」と打席に立つ。フルカウントからの約154キロを捉え、左前へメジャー2度目のサヨナラ打。チーム3連勝を決め、最後まで残っていた地元ファンに歓喜をもたらした。

 サヨナラの走者が生還すると、ベンチを飛び出してきたチームメートにもみくちゃにされた。「久しぶりに塁上で叫んだ。最高のサヨナラ勝ちになった」。この日はプロ入り後、初めてDHで出場。4打席目まで無安打で「DHだったので、あそこで何とか打たなきゃ」と必死の思いをバットに乗せた。2試合連続複数安打後の殊勲打。故障から復帰後は不振だったが、復調の兆しが見えてきた。

 ▼青木が延長14回にサヨナラ左前打。日本人のサヨナラ打は今季初、13年6月25日イチローの本塁打以来。青木はブルワーズ時代の12年6月7日カブス戦でサヨナラ本塁打を放って以来2本目だ。