ワールドシリーズで最優秀選手(MVP)に輝いたヤンキース松井秀喜外野手(35)は一夜明けた5日(日本時間6日)、ニューヨーク市内で取材に応じ、「なんかまだそんなに実感はわいてないけど、みんなに声を掛けられる」と喜びを語った。

 ニューヨークのメディアは、ニューヨーク・タイムズが松井の先制2点本塁打の写真を1面トップで掲載するなど、ヤンキースを9年ぶりの頂点へと導いたヒーローを絶賛。ニューヨーカーから「サンキュー、ヒデキ」などと声を掛けられ「これだけニューヨークの方が喜んでいるのを見ると、やっぱりヤンキースっていうのはすごい存在なんだなと、あらためて気付かされる」。

 試合後、自宅に戻ったのは午前4時ごろで、午後にCBSテレビのデビッド・レターマン氏の人気トーク番組に主力選手とともに出演するなどスケジュールに追われ「何だかんだで今日は忙しかった」と少し疲れた表情も見せた。

 同選手は今季が4年契約の最終年で来季の去就が注目されるが、「(イメージは)まったくない。まずは体をケアしながらちょっと休んでから考えたい」と話した。