西武の4年目、佐藤勇投手(21)がプロ初勝利を挙げた。2回無死満塁、5回1死一、三塁のピンチを抑え、5回を3安打無失点。本拠地初の先発マウンドで初めてのウイニングボールを手にした。「とてもうれしいです。潮崎さん、土肥さんから『5回を9回と思って投げろ』と言われていました。自分の仕事は出来たかな、と思います。ここまで(先発した)2回は負けてしまっていたので、明日先発する(菊池)雄星さんにいい形でつなぐことが出来てよかったです」と笑顔をみせた。

 この4年間を「ここまで苦労はしましたが、早かったような気がします」と話した左腕。「9回を投げきる体力と技術をつけて、もっと投げられるように頑張りたい」とさらなる活躍を誓った。

 田辺徳雄監督(50)は「うちの先発は若いのが多いし、(佐藤の)初勝利がいい刺激になったのでは。再三ピンチを招いたけど、ナイスピッチングだった」と、初白星をたたえた。