テスト生として楽天のキャンプに参加し、16日に入団合格を決めた元DeNAの久保裕也投手(36)が20日、新背番号91を披露した。投手陣最年長となる36歳はブルペンで精力的に投げ込み、順調な調整を続けている。支配下選手ではチーム一大きい背番号91の選択理由を「意味はないですよ、選べる番号の中から選びました」と照れ笑いを浮かべた。晴れて楽天の一員となった久保だが、直前までちょっとした悩みを抱えていた。楽天キャンプ中にファンからサインを求められても、所属チームを書けなかったからだ。ファンの要望で、これまで所属した巨人、DeNAと書いて対応したこともある。

 入団合格が決まった16日、久保は「内心、厳しいかなとあきらめていました。本当に涙が出るくらいうれしかったです。2回戦力外になって、野球ができないと思っていたところで、チャンスを頂いて、合格もさせてもらった。チームに恩返しできるように頑張ります」と、感謝の思いを口にしていた。その思いが込められているのだろう。色紙に記した楽天イーグルスの文字は、ひときわ大きかった。