オリックスの負の連鎖が止まらない。最下位ロッテに競り負けて9連敗。球団史上初の9カード連続負け越しとなった。5月だけで19敗目(3勝)となり、03年8月の球団月間ワースト(4勝19敗1分け)に並んでしまった。15勝8敗だった3、4月から急降下。目を覆いたくなるような数字が並ぶ。

 白星が遠い現状に福良監督がうめくように言った。「これだけ点数が入らなかったら…。選手は必死にやっている。継投とか手は打ってるけど、なかなか…」。今月は1試合平均2・1得点の貧打ぶり。好調の4月は平均4・5点もあった。

 プレーボール直前からつまずいた。5番のモレルが突然、右膝の痛みを訴えた。打席にも入れず1回の守備で交代。助っ人を欠いた打線は淡泊な凡打を繰り返した。8回まで三塁も踏めない。9回2死からT-岡田の12号ソロで、二木のプロ初完封を阻止するのがやっとだった。

 今月残り3試合にも全敗なら、プロ野球記録の61年8月の近鉄の月間22敗に並んでしまう。チーム最年長の小谷野は「カラ元気でも声を出して、忍耐強くやっていくしかない。自分たち以上に監督に苦しい思いをさせている」とナインの気持ちを代弁した。どんな形でもまず1勝して、立て直したい。【大池和幸】

 ▼オリックスが12年9月以来の9連敗。これで5月のオリックスは3勝19敗となり、9日ソフトバンク戦からは6連敗→○→9連敗と、最近16試合で15敗。月間最多敗戦のプロ野球記録は61年8月近鉄の22敗だが、オリックスにとって月間19敗は03年8月(4勝19敗1分け)に並ぶ球団ワースト記録となった。