ロッテの18年イチオシ選手は、高卒2年目を終えた左腕の成田翔投手(19)だ。

 170センチと小柄ながら、けれん味ない腕の振りで真っすぐは140キロ台中盤。スライダー、カーブ、チェンジアップと変化球も面白い。今年9月に1軍デビュー。先発2試合を含む4試合に投げ、0勝2敗1ホールド、防御率4・38を残した。「春先の目標だった1軍で投げるということは達成できました。でも、与えられたチャンスで勝つことができなかった。初勝利が来年の目標です」と、しっかりした口調で話した。

 目標達成へ向け、オフから鍛錬を積んでいる。12月は郷里の秋田で体幹中心にトレーニング。年明け1月には、同じ左腕である巨人田口に弟子入りする。「細かい技術や低めへのコントロール、トレーニング法など、いろいろ教わりたいです」と意欲的だ。

 17年のロッテはシーズン87敗を喫した。先発左腕の勝利は、チェンの1勝だけ。左腕不足がチームの成績不振にもつながった。来春キャンプからアピールを重ねれば、成田にも必ずチャンスはある。【ロッテ担当 古川真弥】