酷暑対策はバッチリだ。今日3日西武戦に先発する日本ハム上沢が2日、休日返上で2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で調整した。体を動かす場所として選んだのは室内練習場。熱気のこもった室内の気温は37度に達していた。「暑いです」。大粒の汗を流しながら、キャッチボールやダッシュなどを行った。全ては、首位攻防第1ラウンドを制するためだ。

 舞台となるメットライフドームは外気を通す構造で、夏場は屋外と変わらない蒸し暑さで有名。「僕は夏場に投げたことがないんです」。過去に1度しか登板しておらず、それも昨年4月21日と春先。「想像つかないですけど、せっかく鎌ケ谷でやらせてもらったので、しっかり暑さ対策はやっておこうと思いました」。道東シリーズ期間はチームを離れて、鎌ケ谷で調整した。この日は最後の仕上げに蒸し暑さを求めた屋内調整で締めた。

 大事な試合と位置づけるからこそ、万全の準備を整えた。「8月の西武戦は大事。ここで勝てば、優勝が見えてくる」。今日からの3連戦と、2週間後には再び敵地で3連戦が控える。両方とも先発として臨むエースが、自覚十分の調整で山賊打線を封じる。