今季限りの現役引退が判明している中日岩瀬仁紀投手(43)が、前人未到の金字塔を打ち立てた。

阪神22回戦(ナゴヤドーム)に7番手で登板。通算1000試合登板を達成した。1点リードの9回にマウンドへ。勝利をたぐり寄せる今季3セーブ目で通算407セーブ目を挙げた。プロ20年目、数々の記録を樹立してきた救援左腕が、また1つ勲章を手に入れた。

◆1000試合登板は今後誕生するか?

1000試合登板を達成するには、シーズン50試合ならば20年、60試合でも17年かかる。シーズン50試合以上の回数は岩瀬の16度が最多で、2位が米田(近鉄)金田(巨人)宮西(日本ハム)の11度。10度以上はこの4人しかいない。60試合以上の最多回数は山口鉄(巨人)の9度で、こちらの2位は秋山(大洋)稲尾(西鉄)の6度。60試合を10度記録した投手はおらず、「60試合×17年」はかなり難しい。現役投手を見ると、2位の五十嵐(ソフトバンク)は39歳で776試合、3位の藤川(阪神)は38歳で707試合だから、2人とも高齢で厳しそう。33歳で628試合の宮西(日本ハム)がいるが、来年から50試合を7年、60試合を6年続けても1000試合にはまだ届かない。

◆大リーグでは

通算1000試合以上登板は16人。最多は46歳まで投げた左腕ジェシー・オロスコ(79~03年メッツほか)の1252試合。