セ、パ上位3チームによるeリーグ代表決定戦。セ・リーグはDeNA、パ・リーグは西武が来年1月12日に行われるe日本シリーズ進出を決めた。

◆eリーグ代表決定戦 レギュラーシーズン上位3チームがトーナメント方式で争う。3人が3イニングごとに交代しながら9イニングを戦う特別ルールで行われる。2位と3位が戦うファーストステージは1勝先取。ファイナルステージは2勝先取だが、1位チームに1勝のアドバンテージが与えられる。引き分けの場合は上位チームの勝利となる。勝ち抜いたチームは1月12日のe日本シリーズに進出。

セ・ファイナルステージ:DeNA(1位)11-3巨人(3位)


チーム
11

【巨】たいじ、ころころ、てぃーの

【D】ヒデナガトモ、じゃむ~、AO

DeNAが巨人に快勝。アドバンテージ含め2勝0敗でe日本シリーズ進出を決めた。1番手ヒデナガトモ(19)が2回裏、伊藤の犠飛で先制すると、3回裏には筒香が、巨人先発の菅野から右翼場外への特大ソロを放ち、2-0で2番手じゃむ~(33)と交代。4回裏無死満塁から、梶谷、筒香の連続二ゴロの間に2点を追加。6回表には巨人岡本に代打ソロを浴びたが、その裏にロペスがソロ本塁打で追加点。5-1とリードを広げて3番手AO(22)へバトンタッチした。今季、打点王と最終防御率の2冠に輝いたAOは、攻守で安定したプレーを披露。7回裏1死満塁から宮崎の遊ゴロで1点を追加し、なお2死二、三塁からロペスの適時三塁打で2点を加え、勝負を決定づけると、8回裏にも3点をダメ押し。巨人3番手てぃーの(26)に反撃をソロ本塁打による2点に抑え、危なげなく逃げ切った。ロペスはサイクル安打の大活躍だった

パ・ファイナルステージ:西武(1位)2-2ソフトバンク(2位)


チーム
西

【ソ】さんらいく、Tell、ケーバック

【西】ミリオン、BOW川、なたでここ

1位西武が第1戦で2位ソフトバンクと2-2で引き分け、ルールにより勝利。アドバンテージの1勝と合わせて2勝を挙げ、来年1月12日に開催されるe日本シリーズ進出を決めた。13勝2敗の圧倒的成績でシーズンを制した西武が、プレーオフでは粘り強さを見せた。1番手ミリオン(26)が、1回表に柳田に先制ソロ本塁打を浴びるなど1-2で、2番手のBOW川(24)にバトンタッチ。中盤は両者譲らず無得点で、1-2のまま、3番手なたでここ(21)に交代した。シーズンで打撃3冠と防御率トップだった、なたでここは7回裏、先頭の浅村でいきなり同点ソロ本塁打。その後はソフトバンクのケーバック(23)の反撃を無失点に抑えた

ミリオン 緊張で手が震えて、吐きそうでした。いつもの自分のプレーができず申し訳なかったですが、率直にうれしいです。

なたでここ 緊張はありましたが、いざプレーに入れば集中できました。今はホッとしています。うれしいというより(e日本シリーズへ向けて)まだまだという気持ちです。

BOW川 (シーズン終盤2連敗も)負けを引きずらずに挑めたと思います。1位のアドバンテージをいかせました。点は取られなかったけど、失点0でつなげたのはよかったです。

e日本シリーズ進出を決めた西武の選手たち。左からなてでここ、ミリオン、BOW川(撮影・鈴木正章)
e日本シリーズ進出を決めた西武の選手たち。左からなてでここ、ミリオン、BOW川(撮影・鈴木正章)

セ・ファーストステージ:広島(2位)3-11巨人(3位)


チーム
11

【巨】てぃーの、ころころ、たいじ

【広】坂本、ゴジラ、カイ

1番手てぃーの(26)が1回裏、広島丸に先制ソロ本塁打を許したが、マギー2発、ゲレーロ1発、坂本1発と4本の本塁打を浴びせ、7-1と大量リードを奪って2番手ころころ(30)と交代。先発菅野を巧みに操り、7-1のまま、3番手たいじ(27)につないだ。7回表にゲレーロがこの日、2本目となるソロ。8回表には長野がダメ押しの3ランをたたき込んだ。守っても今季の首位打者と本塁打王に輝いた広島カイ(26)の反撃を2点に抑えた

てぃーの 狙い通り(広島の先発が)大瀬良で、ずっと練習してきた成果が出ました。

ころころ ナイスピッチは出なかったが、相手も力が入っていた。強気でいったのが、良い方向にいきました。

たいじ 点差がないものと思って試合に臨みました。最後に(9回裏2死から)丸に余計な四球を出したのは反省です。

ファイナルステージ進出を決めた巨人の選手たち。左からてぃーの、ころころ、たいじ(撮影・鈴木正章)
ファイナルステージ進出を決めた巨人の選手たち。左からてぃーの、ころころ、たいじ(撮影・鈴木正章)

パ・ファーストステージ:ソフトバンク(2位)8-4日本ハム(3位)


チーム

【日】JOY戦士、TOKING、ビッシュ

【ソ】ケーバック、Tell、さんらいく

2位ソフトバンクが3位日本ハムを8-4で破り、ファイナルステージ進出を決めた。1番手ケーバック(23)が、1回裏に上林、今宮の連続本塁打で3点を先制。2回裏にも牧原のソロで加点するなど、5-2で2番手tell(24)にバトンタッチ。6回裏2死満塁からデスパイネが2点適時打を放つなど、8-4とリードを広げて最終3番手さんらいく(22)へ。日本ハム・ビッシュ(28)を無失点に抑えて逃げ切った

ケーバック 3点差で後ろの2人まわすのが最低限の仕事と思っていた。それができてよかったです。

tell 素直にうれしいです。

さんらいく ヒットは打てなかったですが、ピッチングで0点に抑えられた。仕事はできたと思います。

ファイナルステージ進出を決めて喜ぶソフトバンクの選手たち。左からtell、さんらいく、ケーバック(撮影・鈴木正章)
ファイナルステージ進出を決めて喜ぶソフトバンクの選手たち。左からtell、さんらいく、ケーバック(撮影・鈴木正章)