阪神の新守護神候補、ピアース・ジョンソン投手(27=ジャイアンツ)がケース打撃に登板し、打者5人を無安打に抑えた。実戦形式は初めてで、ドラフト3位の木浪聖也内野手(24=ホンダ)から、自身最大の武器というカーブで空振り三振を奪った。「ああいうボールを投げられたらなと思っている」と、持ち味を披露した。

全25球中、半分以上の13球が変化球。カーブの他は「打者に対して久しぶりに投げた」というチェンジアップ、カットボール。この日の直球は最速149キロ。多彩な変化球で打者をほんろうし「速球もそうだが、変化球が自分の武器だと思っているので、使い分けられて気持ちがいい」と話す。

クイック投球は他球団の目を引いた。DeNA東野スコアラーが「入り際、ターンが速かった」と言えば、広島田中スコアラーも「しっかり出来るという印象」と明かした。まだ本気のけん制動作ではなかったものの、クイックモーションの最速タイムが1・15秒を計測する場面もあった。走者を置いても不安はなさそうだ。

矢野監督は「もっともっとベース上の球というのは、まっすぐも変化球も多分、強くなってくると思う。球の質、キレが持ち味なので」と期待を込めた。新戦力は及第点がつく投球内容を見せた。【堀まどか】

中日井本スコアラー(ジョンソンについて)「データを見てもまっすぐと変化球をうまく使い分けてくる。クイック自体も遅くない」

巨人田中スコアラー(ジョンソンについて)「この時期の(最速)149キロは順調だと思う。まだ投げていない球種もあると思う。試合で見ていきたい」