楽天森原康平投手(27)が、侍ジャパン経由でチームの勝ちパターンに食い込む。18日発表された3月メキシコ戦のメンバーに入り、野球人生初の日の丸を背負うことが決まったばかり。2年目の昨季は右肘のクリーニング手術明けで17試合の登板にとどまったものの「17試合のうち16試合で直球の平均球速が150キロを超えていたんです」。奪三振率も前年を大幅に上回る10・06を記録。サプライズ選出の感もあるが、ひそかに手応えを感じていた。

今季初の実戦登板を翌日に控えた19日の沖縄・金武キャンプでは、ブルペンで33球。「右のアウトロー」「左のインコースを1個分ボールに」など1球1球丁寧に宣言しながら、意図を込めて投げ込んだ。趣味の読書ではビジネス本など幅広いジャンルに目を通す。「いろんな人の本を読むと、いろんな引き出しが生まれる。『悩むのは3分まで。それ以上は時間の無駄』とか勉強になる言葉も結構ある。ホリエモンさんとかも、めちゃくちゃ本出してるんですよ」と力説する。

ルーキーイヤーには勝利の方程式の一角を担った時期もある。「そりゃあ、勝ちパターンで投げたいです」と返り咲きを狙う上で、国際舞台の経験は大きなプラスになるはず。「一発勝負で結果を出さないといけない。中継ぎの緊迫した場面にも通ずる」と目をぎらつかせた。【亀山泰宏】