内野レギュラー争いに殴り込み! 楽天内田靖人内野手(23)が25日、広島との練習試合に「7番一塁」で先発。2打席連続で特大本塁打を放ち、定位置奪取へ大きくアピールした。

7回1死走者なしの第3打席。広島アドゥワの初球、真ん中高め直球を仕留めた。「上がりすぎたと思ったけど風があったので」。アーチストらしい滞空時間の長い打球は、122メートル先のセンターバックスクリーンに飛び込む今季実戦1号となった。9回2死一塁の第4打席では、菊池保のシュートをはじき返した。左翼後方、高さ17メートルのネット上部を直撃する推定130メートルの特大2ラン。「しっかり内からバットが出て、自分のスイングができた」と納得の表情を見せた。

昨季は自己最多の58試合に出場。12本塁打を放ったが、本職の一塁、三塁は新外国人ブラッシュ、実績十分のウィーラー、銀次らが名を連ねる激戦区だ。「打たなきゃ出られないポジション。結果を出して生き残っていきたい」と気を引き締める。平石監督も「昨日の外野陣ではないが、一、三塁にも候補はたくさんいる。競争ですね」とチーム内競争による戦力向上を歓迎する構え。内田も「打順もポジションもどこでも」と意欲的だ。若き大砲候補が、自慢の強打で定位置をつかみ取る。【鈴木正章】