プロ13年目の西武木村文紀外野手(30)が、開幕カードと同じソフトバンク戦で4安打を放ち、定位置取りをアピールした。

7番右翼でスタメン出場。2回無死一塁での右翼線への二塁打を皮切りに、3回に右前打、5回に中前打、6回にも右前打を放った。

「状態自体はいい。結果を出せるように頑張っている。球に力負けしないように、甘い球は1発で仕留めようとした」。逆方向への安打が目立ったが「外角に来たので逆らわずに打った。基本はセンターを狙っている」と自然体を強調した。

不動の二塁手だった浅村が楽天にFA移籍した。昨季は主に外野を守った外崎が二塁に入ると、外野のレギュラー枠が1つ空く。中堅の秋山は鉄板だが、右翼と左翼は金子侑、栗山、愛斗らとの競争になる。「争いに勝って、開幕から出られるようにしたい」。表情を引き締め、バスに乗り込んだ。