中日京田陽太内野手(24)に「いてまえ魂」が注入された。4日、ナゴヤ球場室内で居残り練習に臨んだ京田を与田監督、伊東ヘッドコーチ、村上、波留両打撃コーチらが囲んだ。

「バッティングで上半身ばかりが動いて、下半身が伸び上がるようになっていた」ことを首脳陣が伝え、村上、波留両コーチの熱血指導に移行した。

ティー打撃の最中に、京田が素振りでネットへ向けてバットを放り投げる動作もあった。村上コーチは「正しい振り方をすれば、バットも真っすぐ飛んでいく。昔、鈴木さんと一緒にやった練習方法です」と説明。近鉄いてまえ打線時代にともに主軸として活躍した2歳年上の兄貴分・鈴木貴久氏(故人)と、取り組んだ練習法を伝授した。

京田も「みんなが気にかけてくれる。ありがたいです。感覚は良くなった。これから帰って、頭を整理します」と、首脳陣の熱意を歓迎。与田監督も「沖縄でうまくいきかけていた。指導がいい形になれば。リードオフマンになって欲しい。のびしろもある。チームを引っ張って言ってほしい」と、昨年不振にあえいだ17年新人王に期待を寄せた。

2月14日のロッテとの練習試合(北谷)から、オープン戦4試合も全て「1番遊撃」でスタメン出場を続ける。前日3日の荒木2軍内野守備走塁コーチの引退試合では守備の極意を伝授されたばかり。開幕まで1カ月を切った。6年連続Bクラスと低迷する竜打線の起爆剤への期待は、日々高まっている。【伊東大介】