日本ハムのニック・マルティネス投手(28)が22日、札幌市内の病院で精密検査を受け、右前腕屈筋損傷(1度)と診断された。

今後2週間はノースローで経過を観察する予定。実戦復帰まで4週間を要する見通しで、確実視されていた開幕ローテーション入りは絶望となった。

加入2年目の今季は調整が順調で、オープン戦は2試合に先発し、計6イニングで2安打無失点と好投していた。だが、実戦3戦目となった20日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦(鎌ケ谷)で3回を3安打3失点で投げきったものの、登板中に右腕に違和感を訴えていた。

開幕直前に手痛い離脱となる。29日からのオリックスとの開幕カードは上沢、金子、有原の3投手が濃厚で、マルティネスは開幕2カード目の初戦4月2日楽天戦での先発が有力視されていた。

マルティネスは加入1年目の昨季、先発ローテーションの一角を担い、25試合に登板。規定投球回に到達するフル回転ぶりで10勝11敗、防御率3・51と安定した投球ぶりだった。今季も開幕からフル回転を期待されていただけに、チームにとっては大きな戦力ダウンとなりそうだ。