巨人山口俊投手(31)がミスターの思いに応える。26日、イースタン・リーグのヤクルト戦で調整登板し、3回3安打1失点。先発予定の4月2日、本拠地開幕の阪神戦へ予行演習を終え、「まだ多少の思う部分はありますけど、順調にきています」とうなずいた。

静かに闘志を燃やした。25日の燦燦会。山口オーナーがリハビリ中の長嶋茂雄終身名誉監督からのメッセージを披露した。

長嶋氏 私も近いうちに東京ドームで、がむしゃらに戦い抜く姿を見たいと思っています。

昨年の春季キャンプ。山口はブルペンを訪れた長嶋氏と初対面し「今年は頑張ろう」と激励を受けた。今回のメッセージもしっかりと受け止め「とにかく頑張りたいです」と、短い言葉に決意を込めた。

今季の初登板日は、原監督から2月21日の沖縄キャンプでのフリー打撃登板後に通達された。託されたホーム開幕戦に、あらためて「下手なピッチングはできない。生半可な気持ちじゃなくて、しっかり先発陣、中継ぎ陣を引っ張っていけるように。智之と一緒に頑張れるようにやっていきたい」と力を込めた。エース菅野との2本柱としての活躍が、東京ドームでの試合観戦を熱望するミスターの原動力へつながる。【桑原幹久】