平成ラストゲームを勝利で飾ることはできなかった。

楽天がロッテに2-4で敗れて今季ワーストの5連敗。同一カード3連敗も今季初と失速気味で4月を終えた。プロ初勝利を目指した17年ドラフト1位の近藤弘樹投手(23)が1回を無安打で滑り出すも、2回に伏兵田村に手痛い3ランを浴びた。打線は青森・三沢市出身の3年目種市に5回まで2点に封じられ、プロ初勝利を献上。八戸学院光星出身の田村、八戸工大一出身の種市の八戸コンビにしてやられた。

打線は5試合連続2桁安打と状態は悪くないが、先発が序盤に失点するパターンが悪循環になっている。この日もリリーフ陣は5人で5回1安打と安定した働きを見せている。平石監督は特に若手に奮起を促す。前日の安楽、この日の近藤と初回に好スタートも、2回に1発を浴びリズムを崩した。「若い投手がなるべく長いイニングを投げようとか、先のことを考えていてはダメ。目の前の1人を全力でどうやって抑えるか。(田中)将大(現ヤンキース)もノリ(則本)も若い時は試合を作ろうなんて思っていなかった」と期待を込めて苦言を呈した。

それでも4月を終え13勝11敗の貯金2。戦前の下馬評が低く、加えて則本、岸の2枚看板が不在の中、平成を2位で終えた。平石監督は「5連敗に目がいってしまうけど、勝ち越している。下を向いてもしょうがない。前を向いて頑張りたい」と令和からの巻き返しを誓った。【野上伸悟】