BCリーグ新潟は11日、ハードオフ新潟で全体練習を行った。新主将に就任した2年目の阿部一心外野手(23)はトレーニングの先頭に立ってメンバーをリードした。俊足、強肩が持ち味の中堅手。今季は、これまでのリーグ記録を2つ更新する大台の50盗塁を狙う。NPB入りにも、“快足”を駆使して滑り込むつもりだ。チームは12日に高知に移動。21日まで同地でキャンプを張り、新潟での最終調整を経て、4月9日の開幕に向かう。

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外野ノックのボールを追う阿部一の帽子からはみ出した後ろ髪が、快走に合わせて小刻みに揺れる。50メートル走5秒8の韋駄天(いだてん)は、遠投でも120メートルをマーク。外野守備にも絶対的な自信を見せる。「脚力と守備面を毎試合、毎試合アピールしていけるよう、取り組んでいきたい」。自分のセールスポイントを心得ている。

昨季は55試合に出場して191打数52安打の打率2割7分2厘。盗塁は10個だった。「昨年の数字を全部、大きく上回りたい」と阿部一は言う。打撃での具体的な数字はあげなかったが、盗塁数にはこだわりをみせた。「50盗塁」と、これまでのリーグ記録48盗塁を更新する数字を目標にあげた。

新潟所属2年目ながら、今季は主将に任命された。野球人生初のチームリーダー就任だった。ところがキャプテンの重責も目標達成へのモチベーションに変えていた。「役職についたことで覚悟を持って今年1年、取り組もうと思う」。昨季は5月に右くるぶしを骨折し、1カ月弱の空白期間を作っただけに「ケガしないことを第一に全試合、全イニング出場したい」と言う。

オフはスイングスピードアップを意識しながら打撃力の強化に努めてきた。12日から始まる高知キャンプでも「個人的にはスイングスピードを向上させたい」と強打で出塁数を増やし、盗塁数を稼ぐつもりだ。リーグは4月9日に開幕し、62試合を戦う。「チームで大事なのはスタートダッシュ」と阿部一。NPB入りに向かっても全力疾走する決意を見せた。【涌井幹雄】

◆阿部一心(あべ・かずむね)1998年(平10)9月9日生まれ、大阪府出身。小学生で野球を始め、中学時は西淀ボーイズに所属。報徳学園高から立正大を経て、20年秋にBC新潟入団、2年目。外野手。背番号51。右投げ左打ち。175センチ、68キロ。血液型O。