近大工学部(広島6大学)が鮮やかな逆転勝ちで、13年以来、9年ぶりの初戦突破を果たした。

3点を追う5回、杉本涼内野手(4年=開星)の左越え適時二塁打などで2点かえした。6回は2暴投と押し出し四球で3点を奪って逆転。先発の沖田伊吹投手(3年=三次)は9回3失点完投で貢献した。「練習からいい球が来ていた。今日はいけるんじゃないかとブルペンから感じていた。チームに点が入るまで粘って投げようと思いました」と振り返り、花本輝雄監督(57)は「まず初戦を取れた。ホッとしています。沖田が投げて最後まで投げた。守備の粘り勝ち」と話した。

今秋ドラフト候補の石伊雄太捕手(4年=近大高専)は、2安打1盗塁と存在感を示した。それでも「今日はヒットが出ていても、いいのが出なかった」と気を引き締めた。強肩が売りで昨年12月は愛媛・松山市での侍ジャパン大学代表候補選手の強化合宿に参加。プロ入りに向けた猛アピールとともに、チーム躍進を支えるつもりだ。