炎の4連投だ。阪神湯浅京己投手が1回無失点で30ホールド目を挙げた。「いつも通り、打者に向かっていくという気持ちで」。1点リードの8回に登板。巨人先頭の代打ウィーラーには、外角低めの直球で中飛に打ち取った。続く代打ポランコを2球で追い込むと、最後は138キロのフォークで空振り三振。吉川を左飛に仕留め、ミッション完了だ。

これで開幕時に目標としていた30ホールドを早くも達成。開幕からフル稼働し、緊迫した場面でも強気の姿勢で勝負に挑んできた証しだ。「開幕前から立てていた1つの目標なので、達成できたことは素直にうれしいです。もっともっと残りの後半戦もチームの勝ちに貢献できる投球をできるように、これからにつなげていきたい」。大台到達はもはや通過点になった。

7月30日のヤクルト戦からプロ初の4試合連続登板となった。この間、すべて無失点で許した安打は1本だけ。連投が続くも、表情は変えない。「疲れていようが関係ないと思うので、自分の仕事を全うできるように試合に臨むだけです」。ヤクルトを追う後半戦。「8回の男」がフル回転の覚悟だ。【三宅ひとみ】