下級生の育成を目的に4大学が参加する第3回フューチャーズリーグの3位決定戦が行われ、慶大は敗れて最下位の4位となった。

雨が降りしきる中の試合となり、投手陣は制球に苦しんだ。その中でも、4番手で登板した最速142キロ右腕の向井颯之介投手(2年=市西宮)が対応力を見せた。

7回からマウンドに上がり、いきなり2者連続三振で3者凡退。攻撃にリズムをつなげた。直球に加えてカットボール、スライダー、チェンジアップを効果的に使い「低めに集めようと思っていた。変化球を低めに集められました」と振り返った。雨による影響もあったが「しっかりボールをたたくことができていた」と3イニングを被安打2の3奪三振、無失点。

今大会は2試合に先発するなど、経験を積んだ。甲子園の近く、市西宮の出身。東京6大学リーグ戦の初ベンチ入りを目指し「3年生になってしっかり活躍できるように、2年生で経験値を上げたい。信頼される投手になりたいです」と意気込んだ。

◆フューチャーズリーグ 大学野球界の将来を担う下級生の選手の技術向上、育成を目的とした大会。20年から開催され、今年で3年目。連盟、リーグの枠を超えて慶大(東京6大学)国学院大(東都)日体大(首都)桐蔭横浜大(神奈川)の4大学が参加する。1次リーグは2回戦総当たり。上位2チームが優勝決定戦、下位2チームが3位決定戦を行う。