マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストライクターのイチロー氏(50)が率いる草野球チーム「イチロー選抜KOBE CHIBEN」と「高校野球女子選抜」が21日、東京ドームで真剣勝負を行った。

一夜明けた22日、イチロー氏は都内のホテルで高校野球女子選抜の選手たちと約50分間、「講習会」として質疑応答の時間を過ごした。主な質疑は以下の通り。

-ピンチやチャンスでのメンタルをどう保っていますか?

イチロー氏 ピンチはチャンス、という人がいるが、少なくとも自分はそんなメンタルにはなれない。額面通りのピンチに立ち向かう、ということを繰り返してきた。ただ、後になってあのピンチは自分にとってのチャンスだったと思えることがたくさんあった。ピンチをピンチとして捉え、それを乗り越えて「あれは自分を前に進めるためのチャンスだった」と言える日が来てほしい。そこ(ピンチ)から逃げ続けた人にはそんな日は来ないですから。

-野球を今も続けていられる理由は?

イチロー氏 野球が好きだから。あとは練習するときに必ずその日の限界を迎えるようにしている。これ以上やるとオーバーワークでケガをする、とか寒くなると風邪ひきそうだな、と感じる。(自分の)センサーがその感覚を送ってくることを毎日繰り返す。そうしないと上手くなれないし、強くなれない。去年までの最速が134キロだった。僕の中では135キロの壁があったが昨日は138キロが何球かあった。50歳になって球速が上がるのはあまり自然なことではない(笑い)。でも、そうやって毎日限界を迎える練習をしているとこうなる、ということ。50歳になってもこれができる、という感触を得たことは僕にとってすごく大きい。50歳が135キロの壁を越えた。だから皆にもできるし、やってほしい。思い込みというものはだいたいが悪い方向に作用するが、皆にはそれを取っ払ってほしい。

-イチローさんが苦手な相手投手とは、どんな選手ですか?(前日の試合でイチロー氏から三振を奪った堂前凌那投手の質問)

イチロー氏 僕が嫌なピッチャーは堂々としているピッチャー。マウンド上で自信なさそうにしているピッチャーは打ち取られても全然(平気)。バッターは受け身の立場なので、相手に自信を持って投げ込まれると押される。(その状態は)ピッチャーに分かる。