巨人坂本勇人内野手(37)が願いをかなえた。初球に狙いを定めた。2点を追う7回2死満塁に代打で登場。大歓声を背に受ける。相手は開幕から10連勝中の阪神高橋。準備はできていた。「積極的にいかないと。先にこっちから仕掛けるくらいの気持ちで行きました」。初球、内角低めツーシームに迷うことなくスイングをかけた。鋭い当たりで左中間を破る逆転の3点適時二塁打。一振りで試合をひっくり返し、東京ドームは興奮のるつぼと化した。
シーズン折り返し地点ながら代打での打席数はキャリア最多の昨年の24打席に迫る18打席を経験する。代打での打率は3割3分3厘。秘訣(ひけつ)は「ないです」と苦笑いしながらも「開き直りながら打席に立ってるので」と明かす。頭の中で割り切っているからこそ、積極的に狙える。通算300号を逆転サヨナラ3ランで決めた5月12日広島戦(福井)も代打での初球。打席前ではベンチでスコアラーの持つデータをくまなく確認する姿も今季の坂本の姿勢を表している。
7月7日、七夕を劇的打で飾った。短冊に願いを書くなら「明日もチームが勝てるように」と背番号6。七夕の夜空には天の川。東京ドームには、坂本勇人というスターがいた。【小早川宗一郎】



