阪神高橋遥人投手(30)の快進撃が止まった。3-1の7回、坂本に逆転の3点二塁打を浴びてKOされた。今季初黒星で開幕から11連勝はならなかった。チームも痛恨の逆転負けで首位陥落となった。
その瞬間、高橋は悔しさを押し殺して表情を変えなかった。「ピンチに弱い。ピンチの時ほど実力が一番出る。そこで打ち返されているのでシンプルに力不足です」と敗北を認めた。誰もが逃げ切りを確信していた7回は無死一、二塁から2死満塁にこぎつけた。だが代打坂本への初球、得意のツーシームを左中間にはじき返された。要求通り、内角低めのボールゾーンに投げ切ったが、百戦錬磨の坂本は上回ってきた。
高橋はロッカールームから最後に出てきた。今季初めてコンビを組んだ梅野と反省点を話していた様子だった。「本当に梅野さんのリードで試合を作れていたので」。6回まで1失点と好投に見えたが、序盤から紙一重の勝負が続いていたことを示唆した。
東京ドームの巨人戦は今季2勝で、20年から4連勝だった。そして今季13試合目の先発で土がついた。「前も東京ドームで4失点したし、マツダでも取られた。(連勝は)みんなに作ってもらったもの。最初(開幕当初)はいい投球もあったけど、ここ数試合が自分の実力だと思う。点を取ってくれたみんなに申し訳ないです」。端々に悔しさをにじませ、最後まで言い訳はしなかった。【柏原誠】



