戦力フル活用で球団初のリーグ連覇を目指す。プロ野球は7月31日、トレードや新外国人選手獲得などの補強期間が終了した。阪神は2年連続で支配下登録枠の上限70人を埋めた。藤川球児監督(46)は就任2年連続。選手のコンディションを優先する指揮官らしい措置といえる。

オールスター期間に藤川監督は「全てのゲームで(主力)選手が出るとは限らないかもしれない」と後半戦の展望を明かしていた。この日のヤクルト戦(神宮)も下半身のコンディション不良を訴えている森下翔太外野手(25)をスタメンから外した。不慮の故障以外の離脱を防ぐために休養を積極活用。中野拓夢内野手(30)、大山悠輔内野手(31)をベンチスタートさせる試合もあった。手厚い戦力層をつくり、常勝軍団を築くための種まき。2年連続70人はそんな意図を感じる。

加わった選手も補強ポイントに合致していた。6月下旬に救援左腕のアンダーソン・セベリーノ投手(31)と契約。立て続けに右腕の育成ルーキー神宮僚介投手(23)を支配下昇格させた。セットアッパーだった石井大智投手(29)は2月に左アキレス腱(けん)断裂。手薄だったリリーフと右のサイドスローを迎え入れた。7月にはデルミス・ガルシア外野手(28)を四国IL高知から獲得。右の代打と森下、大山以外の右の長距離砲を埋めた。

開幕前後に支配下昇格させた嶋村麟士朗捕手(23)と福島圭音外野手(24)も1軍で存在感を出した。竹内球団本部副本部長は「連覇に向けての準備、できることはしておくというのが我々の仕事」と話している。フロントも全面バックアップして悲願をサポートした。【只松憲】